ミネラルウォーターの「想定外」

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前回から大分時間が経ってしまいました。

まだ夏の暑さに閉口していた9月から、今日はもう11月26日。

街はクリスマスモードに染まり始めています。

そんな中ですが、改めてミネラルウォーターについて書いてみたいと思います。

 

日本ミネラルウォーター協会によると、ミネラルウォーターの国内生産量は

平成元年から24年までの23年間で、約27倍に成長しているそうです。

今や国民的飲料と言っても過言ではないミネラルウォーター。

でも、「健康」のため、「安全」のために飲んでいるとしたら、

ちょっと考え直したほうがよさそうです。

 

ご存知のように、水道水とミネラルウォーターでは、安全基準がかけ離れています。

水道水は水道法によって厳しく水質が定められていますが、

ミネラルウォーターは嗜好品ですので、食品衛生法によっています。

それぞれの水質基準を比較すると、水道水は50項目もあるのに対し、

ミネラルウォーターはわずか18項目です。

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そのうち重複する項目を比べると、おしなべてミネラルウォーターの方が

基準が緩くなっています。

例えばカドミウムは、水道水では1リットルあたり0.003mg以下に制限されているのに対し、

ミネラルウォーターでは0.01mgと、3.3倍も緩和されています。

貧血や中毒症の危険がある亜鉛は5倍、皮膚がんなどのリスクがあるヒ素も

水道水の5倍の量が許容されているのです。

 

何故こんな差が生じるのでしょう?

それは、ミネラルウォーターは嗜好品なので、飲んでも1日500mg程度と想定されており、

ご飯を炊いたり、お味噌汁にしたり、という日常的な使用を想定していないので、

基準が緩くなっているのです。

通常、成人は1日に約2リットルの水を摂取すると言われます。

それを全部ミネラルウォーターでまかなうことは、まさに「想定外」なのです。

もちろんすべてのミネラルウォーターにカドミウムやヒ素が水道水の数倍入っているわけでは

ありません。けれども、ヒ素は硬度に比例して増えるので、

硬度が高い輸入ミネラルウォーターには注意が必要です。

ミネラルウォーターは、あくまで「嗜好品」。

その点をわきまえて楽しんでください。

あ、でも、ペットのワンちゃんやにゃんこに、ミネラルウォーターはNGですよ。

腎臓結石ができますから。

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