渇いてからでは遅すぎる!

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関東も梅雨明け宣言が出され、いよいよ夏本番となりました。

7月10日付産経新聞に、さっそく運動中の熱中症予防の記事が載っています。

「知っているよ」とバカにせず、改めておさらいしておきましょう(笑)。

 

横浜国大教育人間科学部の田中英登教授は「スポーツ中は、

とにかく水分を取らなければ駄目。

喉が渇いたから、では遅い。ナトリウムイオンなどを含んだ水分を、小まめに補給すれば

熱中症は予防できる」と話しています。

熱中症も重症になると気を失ったり、意識障害を起こし、最悪の場合は

脳の神経がやられ、死に至ることもあるので、軽く考えてはいけません。

 

一般には体重の2%程度の汗をかくと「発症注意」の水準になるそうです。

体重50キロなら、1キロ減の49キロが目安になるので、

運動後の体重チェックも有効な対策のひとつです。

基本的な対策は、なんといっても「水を飲むこと」。

ただし、飲み方にコツがあります。

 

田中教授が挙げるのは、「5~15度に冷やした水分を、こまめに補給すること」。

ごくごくと飲める温度がいいそうです。冷やしすぎてもいけません。

次に、「塩分(ナトリウムイオン)を含んだ水分を補給すること」。

真水ばかり取ると、血中の塩分濃度が下がり、却って熱けいれんや、

悪くすると錯乱など神経症状を引き起こす「低ナトリウム血症」になる危険があるそうです。

 

五輪女子マラソン選手だった増田明美さんは、低ナトリウム症の怖さについて、

こう語っています。

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「6年前のハワイマウイマラソンに出場したとき、

ラスト2キロで、体が固まってくる感じがしました。それでも何とかゴールしたとき、

うれしくて万歳したら、上げた腕が戻らなくなってしまいました。」

原因は「5キロごとにある給水ポイントで、ナトリウムの入った飲料のコップが少なくて、

水ばかり飲んでいました。ナトリウム不足に陥ったんだと思います。」

幸い、増田さんは車椅子で救護所へ運ばれ、すぐに点滴を打ったところ、

ものの20秒ほどで痛みが取れ、体が自由に動くようになりました。

良かったですね。

 

今はもうないと思いますが、まだレコードが全盛だった昭和の頃、

夏場のレコード製造工場では、作業員は上半身裸になり、

汗びっしょりで作業をしていたそうです。

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作業をしながら、一升瓶に入れた水をガブガブ飲むのですが、

傍らには、必ず塩が山盛りになった小皿が置いてありました。

作業員は塩を口に含んでは、水をガブッと飲んでいたのです。

「低ナトリウム血症」を防ぐ現場の知恵ですね。

 

清涼飲料水の飲み過ぎによる血糖値の急激な上昇も怖いですが、

塩分不足も同じように生命の危険に直結します。

どうか、塩分の補給も忘れずに水分を上手に補ってください。